世界に一つのアクセサリーを
木村和枝
(きむらかずえ)さん


山口市在住
自宅にて『工房水晶石(クリスタル)』を開き、アクセサリーリサイクルや香水づくりを楽しんでいる。
日置町の老人福祉施設では、“メイクをしてお顔をキレイにしてさしあげる”ボランティア活動にも取り組んでいる。


☆出会い☆
木村さんとはワピー(地域通貨)オークションで出会った。私の持っているアクセサリーを作り直してもらうとともに、その様子を取材させていただくことになった。


たくさんの道具やビーズとともに。

ご自宅へお邪魔して、お話をしながらアクセサリーを作り直してもらいました。
(01.11.21.Wed)

ご自宅の玄関。「“工房クリスタル”って読むんですよ。」
●アクセサリーリサイクルをされるようになったきっかけは?
4年前、娘とフリーマーケットに行ったんです。その時、本当にいろんなお店があってビックリして、いろいろ見ているうちに、「私も何か出来るかな」って思ったんです。それが始まりですね。
●アクセサリーが好き?ビーズが好き?
昔からアクセサリーは好きでしたけど、自分で買って、あれこれ身につけるという感じではありませんでした。
天然の宝石は、見た目もすごくいいし、欲しいと思うけど、ガラスビーズは“人間が手に入れた最初の宝石”だと思うんです。だからすごく惹かれますね。「ダイヤもいいけどガラスもいいんじゃない?」って、そう思います。

自分の宝石箱を持ってきて相談。全然使ってないなぁ〜。

「少し長さが足りないね」ネックレスの長さを測ってもらいました
●色とりどりのビーズは、どこで手に入れておられるんですか?
娘のいる京都に行って、骨董屋さんを渡り歩いて買って来ています。それがすごく楽しいですね。トンボ玉やビーズは、ちょっと変わった面白いものを揃えています。
だから、お土産でもらったけど使わないネックレスや、気に入っているけど少し古くさいブレスレッドを、私の持っているものと組み合わせたり形を変えたりして、全世界にたった一つのアクセサリーに作り替えることが出来ますよ。
アクセサリーによっては、私ではリサイクル出来ないものもあります。お会いして、その人のイメージや好きな色などを聞いて、相談して、出来る方法で作り替えます。やり出したら、あーでもないこーでもないと、一日中やってますね。
■体験レポート

1.自分の持っているアクセサリーを見せ
2.どこが気に入らなくて使えないかを相談
3.作り替えの可能なアクセサリーをピックアップ
4.本を見たり話したりして好みやイメージを伝え
5.木村さんの持っておられるパーツと組み合わせて
6.あーでもないこーでもないと一緒に悩みました

シルバー製品の黒ずみ除去、ネックレスの作り替えをしていただくことに決まりました。
優柔不断な私は、たくさんあるビーズの中から、どれを組み合わせたらいいのか迷いました。木村さんは、ビーズの大きさや色、並べ方を変え、納得のいくアクセサリーになるように、根気よく付き合ってくださいました。

「このビーズと組み合わせたらどうかな?」といろいろ試しました


そして次の週・・・
▼リサイクル前

オレンジの珊瑚のネックレス。大切だけど、少し短くて使いにくかったので飾り物になっていました。
▼リサイクル後

淡水パールとグリーンのガラスビーズを取り入れて、3センチ長くてステキなネックレスに生まれ変わり!ピアスは私をイメージして作ってくださいました。
●すごーい!これをお仕事としてされないんですか?
今はフリーマーケットに出したり、お友だちのアクセサリーを作り替えたりしています。でも、まだ自分には、お金をもらえるほどの技術が備わっていないと思うので、実費(部品代)だけいただくことにしています。

●他にもいろんなことをされているんですよね?
そうですね。香水やお香を作ったり、頼まれたらハンドマッサージやフットマッサージもしています。フェイクファーのマフラーも、これからの季節に向けて作っていますよ。

●香水について、もう少し詳しく教えてください。
有名ブランドのような高価な香水ではないですが、木・フルーツ・花などの好みの香りを聞いて、調合して作ります。液体の他に、お香も出来ますし、ロウで固めてルームフレグランスも作れます。ロウは削ったら、またいい香りがしてくるんですよ。蛍光塗料を入れれば、暗い部屋でキレイに発光しますしね。

蛍光塗料入りのルームフレグランス(緑がムスク、紫がジャスミン)と、お香(伽羅)。

●木村さんに何か作ってもらいたい、相談してみたいと思われた方は、どこに連絡したらいいでしょう?
自宅にお電話下さい。お待ちしています。


 『工房 水晶石(クリスタル)
    TEL 083-924-9213(木村さん自宅)
使いにくかった点(少し短い、デザイン)が改善され、珊瑚のネックレスが、ネックレスとペンダントに生まれ変わりました。シルバーの黒ずみもキレイに取れ、シルバー本来の輝きを取り戻していました。
「かわいいですね。」と言っていた涙型のガラスで、ピアスも作ってくださいました。
お店に並んでいるものを買うのが当たり前だったアクセサリー。こうして、自分の好みでパーツを選び、作り替えてもらえたことで、「より自分らしいアクセサリーを身につけられる」ことが体感出来ました。
あなたも、ご自分のアクセサリーを蘇らせてみませんか?(コマツ)