中村 道子さん

 

新南陽市在住
山口県青年国際交流機構 事務局長
山口きらら博「やまぐち元気伝説」ダンサー
普段の仕事は「Banana English Club」

「とにかく、元気な人で、いろいろなことをしているので、ぜひ話を聞こう!」と思い取材を決定。

☆出会い
1999年のゴールデンウィーク。私がキャラクターショーのアルバイトをしていた大分県城島(きじま)後楽園遊園地で、乗り物のアテンダントのアルバイトに来ていたのが彼女でした。
初めて出会った場所は、宿舎の温泉。同じ「山口県民」ということで話がはずみ、仲良くなりました。
山口に戻って、きららネットのメンバーである鈴木さんに誘われた交流会で、偶然にも再会。現在もいろいろな活動の場で会うことが多く、仲良くしてもらっています。

山口きらら博の「やまぐち元気伝説」出演後にお話をうかがいました。(2001.9.10.Mon)

●道子さんはいろいろなコトをされてますけど、今はどんなことをされてるんですか?
きらら博開催中は『ぶちきらめき隊』(ダンサー)として「やまぐち元気伝説」に参加しています。普段は、山口県青年国際交流機構の事務局長をやってます。あと、いろいろなセミナーに参加したり、面白そうなことにはどんどん挑戦してますよ。
職業は、自分の開いている英会話教室「Banana English Club」の先生なんです。

●いっぱいやってますね。じゃあ一つずつ詳しく聞きたいんですけど、まず『ぶちきらめき隊』から。きっかけは?
まず、おまつりがとにかく好きで、きらら博にも何かで関わりたかったんです。

今回は、山本寛齋さんプロデュースの本格的なステージに立たせてもらえるとあって、説明会で即決断しました。新南陽市から通うのは大変だけど、一流のイベントで、一流の先生に教えてもらえるなんてスゴイじゃないですか。4月から土日の練習に参加し、本番では週に3〜4日出演しています。筋肉もつきましたね。ステージに上がったら、プロも素人も関係ないんですよ。みんなが一つのショーを作り上げる“仲間”なんです。ダンスはきびしいけど、みんながいるから、支え合って頑張って来れました。この半年間、お金では買えない貴重な体験ができました。博覧会後もこの絆が絶えないようにしたいです。
スーパーテーマ館前の看板でお気に入りのポーズ。

●以前紹介させてもらったんですが、山口県青年国際交流機構としてもきらら博に参加されたんですよね。
8/1〜5日までの間、国際交流館で展示とステージをしました。フェスティバルステージでは、民族衣装でパラパラを踊り、大盛況でした。他にも、韓国の舞踏団のステージをしたり、内閣府の国際交流事業紹介のパネルや、世界の子どもたちが描いた絵を展示したりしました。

●そんなに活動されていて、本職は大丈夫ですか?
元気と体力はあるので頑張れています。今はきらら博に週3日くらい出ています。生徒さんが、ダンサーとして出演している私を見に来てくれて、クラスでもきらら博の話題が絶えないんですよ。

●英会話の先生って、なりたかった職業?
初めは銀行員だったんです。ある日、ずっと同じ事を繰り返す銀行の仕事は好きじゃないなぁって気づいたんです。ずっと好きだった英語を生かしたいと思ったんです。それで1993年に語学力を磨くためにアメリカへ留学し、帰ってからは3年半、塾の英会話部門で外国人と一緒に仕事をしました。その後「Banana English Club」を開きました。
国際交流の活動を始めたのはその頃なんです。自分はアメリカしか知らないので、「もっと世界を知りたい!」と思って『世界青年の船』に参加したのがきっかけでした。
今では生徒も増えましたが、実は、最初は英会話教室だけでは生活が成り立たなかったんです。「他のバイトもしなきゃな」って。そんな時、友達の結婚式会場だった城島後楽園遊園地が気に入って、「ここで働きたい!」って思ったんです。すぐに面接を受けて、アルバイトをしたんです。その期間中に 、とよっちと出会ったんだよね。
面白いようにいろんなつながりがあって、いろいろなことに取り組んでいる今があるんです。

●英語を教えるって大変でしょ?
「英語はどうやって勉強したらいいの?」ってよく聞かれるけど、私はいっぱい聞いて、いっぱい使ってみることが一番だって思いますね。小さい子どもたちには、日本語で意味を教えず、フリや感覚で、意味を推測しながら英語を身につけてもらうようにしてます。“踊って歌える英語教師”ですよ。
でも、いくら英語が話せるようになっても、人によって性格も違えば考えることも違うから、実際に外国の人と会った時に、その人がどんな反応を見せるかはわからないですよね。だから、本当に外国の人と会わせてみたり、実践としてどんどん体験させてるんです。
やっぱり、国際社会に立てる人間を育てたいんです。それは、英語が出来るとかじゃなくて、自分の思っていることを、どうやって相手に伝えていけるか。そういう人を育てたいって事です。私も教えながら、たくさんの事を学んでいるんです。レッスンの内容も、グループで協力できるようにするにはどうしたらいいか、どうやったら楽しく分かりやすく理解してもらえるかを考えています。毎日がクリエイティブで、やることが違って、楽しいですよぉ。

この日は山口ケーブルテレビジョンさんがオレンジスマイルを取材。取材しているところを取材されている様子。

●もちろん今後もいろいろなことをやっていくんですよね?どんなことをやりたいですか?
いっぱいあるよぉ。まず、徳山によさこいチームが出来たって噂があるから、今はそれに興味がありますね。
せっかくダンスを始めたので、仲間と一緒に乗り込んでいろいろなお祭りに出ますよぉ。
それと、沖縄三線(サンシン)をマスターしたいですね。少し前からはじめたのですが、楽器ってすごいツールだなぁって実感しました。もともと、沖縄は修行に出たいくらい好きなんです。だから、きらら博後には三線をマスターしに沖縄に行ってきます。

●小さい頃から常にこんなパワーと明るさを持ってるの?
うーん。そうでもない。やらなきゃいけない時のためにエネルギーためてる派ですよ。あんまり人に合わせるタイプじゃないから、じーっと1人でいたり、何でも1人で平気なんです。
最近は、自分のエネルギーがたまった頃に爆発させてくれるような人が現れるという、いい環境が出来てきたナーと思います。
中学校の時の教頭先生から、卒業の時のノートに『叩けよ、さらば開かれん。求めよ、さらば与えられん。』ということばをもらったんですよ。「自分の欲しいものを追い求めてきた?」と自分に問いかけた時に、このことばを思い出したんです。最近は「どんどん実践していくことが、絶対に自分にとっていいことだ!」って実感してきましたね。「ホントはあれ、行きたかったけど、終わっちゃったなぁ。」って後悔したくないから、今は「やりたい!」と思ったらすぐ始めちゃうんです。色々なことをして、たくさんの人に会ってパワーがついてきたんですよ。

○インタビューを終えて
常に新しいことや楽しいことを求めていて、どこで見ても「パワフルなお姉さん」。大分ではじっーとエネルギーをためている時間も見たことがあるけど、常にやりたいことを考えている感じもする。
出会いの「裸のつきあい」よりも深い「裸のつきあい」ができるくらい、私もいろんなことに挑戦しなきゃって思わせてくれるひとです。
しっかりと持っている自分の考えや意志を、人に伝えることの出来る「国際社会に立てる人間」。
貯めては爆発させるという循環エネルギーで、これからもいろんなことに挑戦していく道子さんは、もっともっとかっこいいお姉さんになっていきそうです。   とよかわ