団体名   下関馬関連平家踊保存会
ジャンル 伝統舞踊
タイトル 和太鼓のひびき 
伝統芸能下関平家踊り
会場 やまぐちホール
日時 8/19(日)
17:00〜19:30
内容 独特のスタイルから生まれる和太鼓の響きと、平家踊りの芸の素晴らしさを堪能してもらえるステージになっています。

 

下関馬関連(しものせきばかんれん)平家踊保存会の、会長の石原勝さん・きらら博担当の石原秀俊さん・専務の松尾昭彦さんに、お話をうかがいました。

●下関馬関連平家踊保存会は、どんな団体なのですか?
  戦後、一部の地域でしか残っていなかった盆踊りを後世に残そうと、会長が昭和33年に保存会を発足したのが始まりです。会長が、独学で太鼓や三味線の名人芸を学び取り、平家踊りを作り直してきました。「平家踊りの中興の祖」と言ってもいいでしょうね。 43年の歴史を経て、現在は全域で270名ほど会員がいます。下関市内の公民館13カ所で、練習をしています。早鞆高校平家太鼓部の指導や、音楽正課での三味線・太鼓の指導など、青少年育成にも頑張っています。

●平家踊りとは、どのような踊りなのですか?
  平家踊りは、もともとは盆踊りなんですよ。太鼓・三味線・音頭・踊りが揃って、平家踊りです。太鼓・三味線・音頭それぞれが、相手がやりやすいように、しかし競いながら演奏します。
・太鼓:普通は正面から叩くんですが、平家踊りは斜めから打つのが特徴です。面 ・ふち・樽を叩きます。バチを寝かせて打つ独特のスタイルから生まれる響きは、他に例を見ません。
・三味線:繊細で歯切れがよく、リズミカルな弾き方です。
・音頭:下関の庶民生活から生まれたものなど、250もの物語があり、物語を音頭にしているので、音頭を「口説き」「語り」とも言います。下関は交流の拠点なので、いろんな地域の物語も含まれています。
・踊り:胸から下に肘が下がらない、糸繰り式というスタイルです。無形文化財になるのは、みんな肩から上の踊りなんですよ。

●博覧会で、それが味わえるのですね。
  本物を見せたいんですが、やまぐちホールは遮蔽が出来ない施設のため、お見せできない部分もあります。しかし、お客さんに本当に楽しんでもらいたいので、今までにない試みにチャレンジする部分も、組み込んでいく予定です。博覧会には、60名くらいの選抜隊で参加します。

●いつも、どんな思いで活動されているのですか?
  いいものをどうやって伝えていくか、それしか頭にありません。形として踊りを残すのではなく、中身を残したい。だから、指導も厳しくなります。 叩き方や踊り方に制約がある中、その厳しさの中で打つ太鼓の響きの素晴らしさ、本物の良さを感じ取ってほしいですね。 そして、100年後も、この踊りを下関に残したいです。

●博覧会に来られるみなさんに、一言お願いします。
  本物を、芸の素晴らしさを見て聞いて、感じてください。下関にはすごい伝統芸能があるなぁと、やまぐちホールで体感して下さい。待っています。

 



当日レポート


駆けつけた時には、やまぐちホールは満席で、力強い太鼓の音が、辺りに響きわたっていました。