団体名  

やまぐち地酒倶楽部

ジャンル コンテスト
タイトル 面白きこともなき世を面白く 
下の句募集
会場 やまぐちホール
日時 9/30(日)
内容 高杉晋作辞世の句「面白きこともなき世を面 白く」に続く下の句を全国から募集。コンテスト形式により、ゲストとともに盛り上げます。

高杉晋作辞世の句「面白きこともなき世を面白く」の
下の句を募集中。
Webからも応募できます。

 

やまぐち地酒倶楽部代表の矢野英夫さんにお話を伺いました。(01.07.02 mon)

●やまぐち地酒倶楽部のことについて教えてください。
  私は酒屋をしていまして、4年前にプライベートブランドの清酒を作りたいと思ったんです。そして私と同じジャズ好きな、八百新(やおしん)酒造の専務の小林さんと一緒に商品を開発しました。 インパクトがあって、県をアピール出来るような名前を付けたかったのですが、これがなかなか思い浮かびませんでね。店の奥で話していたんですが、そこに飾っていた短歌に目がいきました。私が座右の銘にしている高杉晋作辞世の句なんです。それを見て、実は2人とも高杉晋作が好きだということが分かったんですよ。その句を名前にしたんです。 その時もまだ景気が停滞中で、社会が閉塞的だったんですよ。それを突破したいという思いも強かったです。 3年前にその酒の販売を開始し、それから歴史好きな人たちの評判になりました。それがやまぐち地酒倶楽部のスタートです。現在では県内外各地の販売店が一緒に、山口の地酒の育成・宣伝・販売をしています。酒販を通 じて手作り感覚でこの酒や、山口の歴史を伝えています。販売店だけでなく、共感してくれる人はみんな倶楽部のメンバーですよ。会員は維新好きだったり、晋作好きだったり、ファンクラブみたいなものです(笑)。

●高杉晋作といえば、下関や萩のイメージがありますが。
 そうですね。岩国は吉川(きっかわ)家の城下町ですし、山口県の中でも東の端なので、晋作との結びつきがピンとこないでしょう。でも、百数十年前、山口県は県民が一丸となって幕府に対抗した国で、県民総動員でたくさんの隊を作っていたんですよ。岩国でもいろいろな役がありましたし、名脇役的な働きをしたんです。だから、明治維新を支えた山口県民という意味では、県内どこも同じです。晋作の当地とは少し離れた岩国だからこそ、違う切り口からの発想が浮かんでくるのだと思います。

●きらら博ではどんなことをされるのですか?
  この酒の名前でもある、「面白きこともなき世を面白く」という高杉晋作辞世の句の、下の句を募集します。昨年初めて、この酒のPRをかねて募集したのですが、予想以上の反響がありました。7歳から97歳まで、全都道府県から約6500通 もの応募があったんです。嬉しかったですね。 今回も、この句の下の句募集です。はがき・FAX・E-MAILでの募集が始まっていて、既に1000通 近くの応募があります。きらら博では、会場内のきららネットハウスに専用ボックスを設けて、来場された方にその場で応募してもらえます。字余りや字足らずでもOKで、気持ちやメッセージが表現されたユニークな作品を待っています。入賞者には、作品をラベルにした日本酒もプレゼントします。 審査の対象となるものは8月31日までですが、会期中はずっと応募を受け付けています。審査は、俳優の原田大二郎さんや、「ずっこけ三人組」で有名な那須正幹さん、東行記念館の一坂太郎さんが行い、9月30日にやまぐちホールで入賞作品の発表会と、会期中に応募された方の中から10名に記念品が当たる、抽選会を行います。 また、ホームページでも応募作品の掲載や、入賞作品の発表を行います。

●博覧会への参加が決まってから、倶楽部に何か変わったことがあったとか?
  はい。たくさんのメディアに取り上げてもらったことで、いろいろと面白い展開になってきました。まず、きらら博のスーパーテーマ館のプロデューサーである山本寛斎さんが、ラベルのデザインをしてくださったんです。ご本人が、僕たちのやっていることを「自分の元気主義にぴったりだ!」とおっしゃって、2種類のラベルと箱をデザインしてくださいました。博覧会会場ではオフィシャルグッズとして販売されることになりました。 それと、日本のトップジャズメンの古野光昭さんが、晋作をイメージした曲を作ってくださったんです。その曲は「to the east」というのですが、晋作の別名の「東行」と、倒幕のイメージから、私が曲名をつけさせてもらいました。 そんな風に、一緒に何かをしてくれたり、作品を送ってくれたり、共感してくれる人が集まってきてくれることは、とても嬉しいことですね。

●今後はどのようなことを目指されているのですか?
  まず、高杉晋作を知ってもらうことです。幕末伝の中では人気者の一人ですが、彼は倒幕を掲げる反面 で、歌人にもなりたかったんです。晋作の風流な一面や、酒が好きだったということも知ってもらいたいですね。そこから山口県の歴史を知る輪が広がっていけば、と思っています。 そのためにも、広い地域にこの酒のことも知って欲しいです。この酒が県の代表物産になってくれるといいですね。うちは酒屋なので酒が売れてくれるのは大歓迎です(笑)。 私はずっと晋作の元気、当時の山口の元気に憧れているんです。自分自身も元気になって、当時の山口の元気がこの時代に出ればいいですね。そのために、余裕を持って好きなことができる『面 白きムーブメント』を起こしていきます!

●最後にお客さんにひとこと  
  晋作が投げかけた上の句のスピリットに、自分のやりたいことで応えてください。そしてその気持ちを自由に句にして、是非応募してください。維新を支えた山口県民の元気、各地から山口に集まってくる元気を、会場で見られることを楽しみにしています!

下の句募集の応募箱です。きららネットハウス入り口にあります!