団体名   特定非営利活動法人まちのよそおいネットワーク

ジャンル 審査
タイトル 感性で参加!あなたの意外な感性を発見してみませんか?
会場 きららネットギャラリーB棟
日時 8/1(水)〜 3(金)
内容 1日、2日は、これまで7回にわたって実施してきた“手づくり景観賞”で優秀賞を受賞した建築物を掲示し、来場者のみなさんに審査していただきます。あなたも審査員になってみませんか。
3日は、「NPO山口もっとまちづくり極め隊」の協力を得て、様々なテーマ別にきらら博会場の見所マップづくりを、ワークショップ手法により行います。

 

まちのよそおいネットワーク副理事長の東(あずま)孝次さんにお話を伺いました。

●まちのよそおいネットワークのことについて教えてください。
まちのよそおいネットワーク(=NPO法人まちよそ)は現在正会員40名、サポート会員20名で活動しているNPO法人です。景観を通じて自分たちの生活するまちをながめてみようと、1992年3月任意団体として発足した私たちは、「景観」をキーワードとするまちづくりから様々な分野の市民主体の住まい・まちづくりへと活動を拡大させた組織へと発展させるため、2000年3月、NPO法人として再出発しました。

市民主体のまちづくり活動への支援と、使い手とつくり手の仲介役としての活動を展開することにより、持続可能な地域づくりを目指しています。景観というと、街並みや、川や、公園のイメージが強いと思うのですが、一番身近にある「建物」については、それを使う人が作り上げることが出来るので、一番面白いんじゃないかと思い、建物のコンテストを始めたんです。それが“手づくり景観賞”です。まちよそは、1992年に建築のレベルアップを目指して始めたこのコンテストをメインに発足したのです。そこからもう一度自分たちの周りを見直し、景観を通じてのまちづくりが始まりました。
NPO法人になってからは、活動の幅が広がり、総合的学習等の研究会や河川流域の連携のためのお手伝い、住まいに関するネットワークづくり、民家再生の基盤づくりなども行っています。

“民家再生”の研修風景。奥に見えるのは秋穂町の原田邸。
なんと、 江戸時代に建てられた民家!
●NPO法人というと大変なこともたくさんあるそうですね。
はい。事業に対しての責任を生じるので大変ですね。その責任に対して必要な費用や、時間の裂ける人力がなかなか集まらないんですよ。私も、仕事、まちよその副理事長、非常勤講師、NPOネットの世話人と、たくさんの役を持っていて大忙しです。
でも、NPO法人ということで社会的な信用も大きくなりましたし、活動の幅が広がったことも確かです。

●“手づくり景観賞”ってどんな賞なんですか?
建物は、それ自体もそうですが、周りの景色との調和も大切なんです。作り手と使い手が、声を出し合って一緒に作ることで、景観を大切にし、そこからまちづくりにつなげていこうと考えて始めたコンテストです。
まちに住む人に建物自体や周りとの調和等を審査してもらうのですが、市民としての視点、技術者としての視点を双方から分かり合えるといいですね。それによって、市民の景観やまちづくりへの気持ちが生まれればという思いで毎年実施しています。

●きらら博への参加のきっかけは?
博覧会は総合的な学習のまちづくり発表の場として相応しいと思ったんですよ。そこで、研究会の一つである「総合的学習」の一環として、まちづくりを支えるヒトやコトのつながりを、発表や交流で知ってもらえればと思って応募したんです。きらら博に来られる方にも、景観を通じてのまちづくりに興味を持って欲しい、建物を一緒に作るという意識を持って欲しいという気持ちからの参加です。

●きらら博ではどのようなことをされるのですか?
8月1日、2日はこれまで7回行ってきた“手づくり景観賞”での優秀賞受賞作品の中から、より良いものを選んでもらう審査会です。3枚の写真をA2のパネルにして、それを見て一般のお客さんに投票審査をしてもらいます。みなさんの視点で、どの建物がどういいかを審査していただければと思います。きららネットギャラリーに来られた方、みなさんが審査員です。ぜひお気軽にお越し下さい。
審査結果は、きららネットの広報誌で発表します。
8月3日は、きらら博会場体験ワークショップを行います。「きらら博会場の見どころマップを作ろう!」ということで、参加者はカメラを持って、会場内をウロウロするんです。一日でマップを作成して、出来たマップはきらら博開催中、きららネットハウスで配布します。ワークショップの参加者であるお客さんが、楽しいと思ったところをそのまま地図にするので、おススメの地図が出来上がりますよ。こちらは朝9時半から夕方4時まで行っていますので、ぜひご参加下さい。

●きららネットハウスでもイベントがあるとか?
はい。3日の夕方6時からきららネットハウスで“建築サロン”を行います。「21世紀型住宅のすがたと伝統的木造住宅のゆくえ」というテーマで、東京大学の松村秀一助教授と都立大学の藤田香織講師をお呼びします。建築へ対する思いから、熱い論議が繰り広げられると思いますのでぜひお越し下さい。

●最後に審査をされるお客さんにひとこと。
審査した建物を写真だけではなく、「実際に見たい!」と思ってもらえると嬉しいですね。
審査を通じて、“建築”が自分たちに身近なものなんだと考えていただけるとありがたいですね。一般の方が、建物を作るときから関心を持って、声をあげれば、景観はもちろん、よりよいまちが出来るはずなんです。だから、“建物”や“景観”を自分たちで作るという意識をぜひ持ってください。あなたの一票をお待ちしています。
また、審査をされた方にはさいころゲームでのプレゼントも用意しているのでお楽しみに!