団体名   豊関書芸会
ジャンル
タイトル 21世紀へのメッセージ書展
会場 きららネットギャラリーB棟
日時

8/29(水)〜9/4(火) 

内容

山口県の輩出した偉人のメッセージを拓本や書を通じて伝えていく展示会。

 


豊関(ほうかん)書芸会さんが展示中のきららネットギャラリーに行って来ました。2001.8.31(fri)

きららネットギャラリーの中に所狭しと、70点以上の書とそれに関するパネル、豊関書芸会代表の津田峰雲さんの作品が展示されていました。
作品は、山口県の排出した偉人、文人だけではなく、いろいろなジャンルで活躍された方々の言葉を会のメンバーが書にしたもの。偉人にまつわるエピソードや、説明もパネルで展示してありました。

展示を見ていると、豊関書芸会の方が声をかけて下さいました。

興味がおありですか?
●「書」というと、「墨で半紙や色紙に書かれたもの」っていうイメージがあったんですが、違いますね。初めて見るからすごいなぁと思って。
そうでしょ?特に津田先生の作品は金色が使ってあったり、彫ってあったり、書の枠を越えた芸術なんですよ。一般的に楷書だとか、行書という書体があるんですけど、書く人によってはいろいろな書体で、自分の形をつくっていくんです。でも、絶対に字であるということはくずさないんです。

●たくさんありますね。
今回展示してあるものはほんの一部で、分かりやすいものを選んで持ってきてるんですよ。山口県の偉人のことばを書にしたものはまだまだたくさんあるんです。読みやすくて、理解しやすいものを選んできました。
書だけではなく、県内を歩き、石碑などを拓本してきたものもあるんですよ。
山口県はすごくたくさんの偉人を出しているんです。文人や政治家、教育者、たくさんいるんですよ。私はその中でも、女性がすごく活躍してると思うんですよ。書だけでなく、パネルもゆっくり見てくださいね。

●外国の作家であるトルストイのことばもありましたね。 それを書かれた方なんですか?
ええ。トルストイって知ってます?彼の「愛は歓喜に満ちた生命の活動である」というメッセージを、私みたいなおばちゃんが書いたんですよ。おかしいでしょ?

●そんなことないですよ。さっきから、この作品気になってて、何回も戻ってきてるんですよ。いいですね。これ。
ありがとう。

●書道ってすごく苦手なんですけど、私でも書けますかね?
大丈夫ですよ。きれいな字だけが良いって訳じゃないし、筆を握る習慣をつければ絶対上手になりますよ。
筆ってなかなか握らないでしょ?筆ペンじゃなく、ちゃんとした筆を握ることってとても楽しくて、いいことなのよ。


そんなに長い時間ではなかったのですが、ギャラリー内を2周も3周もしてしまいました。
私は小さい頃から筆を握るのが苦手で、どれがすごいだとか、いい字だとかは全然分からないけれど、
色紙に書かれた一言一言のメッセージから、そのことばを生んだ偉人、そして、それを書いた豊関書芸会の方の気持ちが伝わってきました。
そして、入館する時に頂いたB5サイズの紙には出品者のお名前と入館の御礼が書かれていました。日本の伝統的な「書」をされている方の「礼儀」の深さも知った気がします。(豊川)